冬のキャンプに行きたい。でも子供達がいると寒さが不安。また、冬にキャンプで暖を取るとなると、焚火だけでは少し心もとないですよね。でも大丈夫。子供と一緒に冬キャンプを思いっきり楽しみましょう!年末の寒波でも、幼児を連れてキャンプに行った方法をお伝えしていきます。
寒い冬キャンプだと子供の体調が不安
冬のキャンプで一番心配なのが、我が子の体調。楽しみに行って、体調を崩すのが一番かわいそうです。油断をすると寒さで、大きな事故が起こる可能性まで考えられるのが、冬キャンプ。そんな過酷な冬キャンプですが、しっかり対策を行えば、安心して楽しむことができます。
そもそも冬キャンプって楽しいの?
春と違い花粉症に苦しむことも少ないです。夏と違い暑さに苦しむこともありませんし、虫もいません。湿気もなく、空気も澄んでますからとても過ごしやすいです。秋の行楽シーズン、とても気候が良く楽しめるシーズンですが、人が多いですよね。人の少ない冬のキャンプは、大自然そのものを楽しむことができます。
他のシーズンでも、それぞれメリットがありますし、デメリットもあります。冬キャンプの場合は「寒さ」がデメリット。これさえ乗り切れればとても楽しいキャンプが待っています。
子供の体調は大丈夫?
わが家では、色々な季節にキャンプを楽しんでいます。しかしキャンプ中、キャンプ後に子供たちが体調を崩したことはありません。それぞれのシーズンにあった対策は必要ですが、しっかり対策をしてしまえば、あとは楽しむだけです。
冬は、他の季節にくらべて荷物が多くなってしまいます。子供がいる場合、「寒くて寝られませんでした」では済みません。少しでも荷物を減らしたい気持ちはありますが、しっかりと準備して行きましょう。
子供たちと安心して冬キャンプを楽しむための準備
子供と一緒にキャンプに行くと、体調には気を使います。何しろ自分で温度管理ができません。キャンプでの温度管理で、気を付けるポイントは3つあります。この3つに気を付けることで、わが家の6歳の長男と、4歳の長女はキャンプ中、キャンプ後に体調が悪くなったことはありません。
日中遊びまわっているとき
日中遊びまわっていれば汗をかきます。汗でぬれた服をそのままにしていると、汗が冷えて風邪をひきます。暑ければ脱げるように、寒ければ着込めるように。重ね着できる服、着替えられる服をたくさん用意する必要があります。
朝晩の食事のタイミング
キャンプでの醍醐味と言えば焚火。焚火で料理を作る方も多いかと思います。その間、子供は遊びまわっているときもあれば、焚火をじっと見ているときもあります。春秋なら焚火で十分に暖まれますが、冬だと焚火では、なかなか暖まることができません。火の回りでじっとしていると体が冷えてきます。その場合、焚火の横に反射板を置けば、焚火でも体を暖めることができます。最近では60cm高のものが人気です。
また服装も要注意です。特に地面から冷えてきますので、靴や靴下、ズボンはしっかり対策しておきましょう。わが家はスキーウェアや、ユニクロダウンを着せることが多いですが、焚火の場合、穴が開く危険性があります。上からコットンの服を着せたり、コットン性のブランケットなどがあると安心ですね。
しかし、子供がいる場合、無理に焚火をする必要はありません。わが家では夏場はほとんど焚火は行いませんし、冬も暗くなる前に焚火は終わります。火が危ないという点もありますが、特に冬場は冷え込みます。その為、日が沈み始めるとテント内に籠ります。キャンプと言えば焚火ですが、キャンプだから焚火をしなければいけない、という事はありませんので、自由に楽しむのがいいと思います。
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就寝時
一番の心配が、就寝時です。日中は親も起きているので、目を向けやすいですが、寝ているときは別です。しっかりと寝床を作り、安心して寝ることのできる空間を作ることが大事になってきます。特に足元が冷えます。大人であれば湯たんぽを使用するのですが、子供の場合、調整しにくいですからあまりお勧めはできません。
難しいのが、わが子の場合は寝床を作って暑くなりすぎると、就寝中に寝袋から這い出てしまいます。そうすると、汗をかいた体で、寒い空間に出てきますから風邪をひきやすくなります。暑すぎず、寒すぎない空間を作ることに毎回苦慮しています。
寝床
例えばわが家の基本装備では、グランドシートの上にインナーテントを張ります。その中にインナーマット、銀シートを敷いてからコールマンの10㎝厚インフレーターマットを置いています。
寝袋
子供の寝袋は同じくコールマンのキッズマミー型です。この寝袋の良いところは、足元についているファスナーで寝袋の長さを140㎝と170㎝に変えられることです。長男の身長は現在115㎝ですので140㎝のサイズにしていますが、足元の長い部分は取り外すのではなく、中に折りたためるようになっています。その為、足元の生地が多くなり、結果として足が冷えにくくなっています。
冬キャンプで子供が寒くならないようにする方法
電源サイトを利用する
一番導入コストがかからず、手軽に冬キャンプを楽しめる方法がこちらです。「冬のキャンプは寒そう」「ストーブは管理が大変」「暖房器具は値段が高いし・・・」など、冬のキャンプは考えることがいっぱい。そんな方には電源サイトの利用をお勧めします。
AC電源がサイトに付属しており、電気毛布やヒーター、ホットプレートなどが使用可能です。これらの電化製品であれば、普段家の中で使用しているものを使いまわすこともできますし、テントの中で使用していても安全ですよね。テントの中にこもり、ぬくぬくとキャンプを楽しむことができます。
電源サイトの場合、使用可能なワット数が決められています。電源は1つの家族だけで使うものではなく、キャンプに来られている方、皆で使用します。その為、概ね一家族あたり1000W~1500Wと決められているキャンプ場が多いです。場所によっては500Wが上限のサイトもありますので、確認が必要となります。
容量をオーバーしてしまうと、ブレーカーが落ち、他の方に迷惑をかけることになりますので、使用する電化製品のワット数はしっかりと確認するようにしましょう。あまり使用することはないと思いますが、ドライヤーや高火力のヒーターなどはブレーカーが落ちる原因となりやすいので要注意です。
ポータブル電源を利用する。
キャンプ場すべてに電源サイトがあるわけではありません。また電源サイトは、少し利用料が上がります。そんな時、ポータブル電源を持ち込む方法もあります。ポータブル電源があれば、キャンプで電気を使用することもできます。また防災グッズとして家庭に1台あっても安心ですね。
お勧めはジャックリーのポータブル電源。正弦波なので、電化製品が壊れにくく、比較的安価です。400W以上のものが、冬キャンプでは使用しやすいと思います。
関連記事:【ぬくぬく冬キャンプ】寒い冬は、暖房器具で暖かく、楽しいキャンプに!
キャンプで使える主な電化製品
電気毛布
消費電力が少なく、冬キャンプの強い味方です。1枚40~50W程度の消費電力ですので、1人1枚使用していても問題ありません。就寝時にも安心して使用できますし、家庭にあるものをそのまま利用することができるので、とても経済的です。
関連記事:【寒い冬キャンプ】電気毛布で寝床を快適に?キャンプで本当に使える?
電気カーペット
電気カーペットも使い勝手が良いです。リビング部分や、寝室に置くととても快適に過ごすことができます。2畳用でしたら電力も500W程度なので、電源サイトで使用可能です。ただポータブル電源の導入を考えられている場合、よほど大型のポータブル電源を使用しない限り使用できる時間が短いのが難点です。
電源サイトであれば気にせず使用できますので、今後ポータブル電源を導入する予定のない方には良いと思います。
ホットマット
局所的に温めることができるのが、ホットマットです。これがあればお尻が寒い、なんてことも回避できます。消費電力も10~20W程度と経済的です。お座敷スタイルからハイスタイルまで、どんなキャンプスタイルでも対応できます。
セラミックヒーター
キャンプでも定番のセラミックヒーターです。火を使用しないので、一酸化炭素中毒になる心配もなく、安全に使用することができます。ただ消費電力が最大1200W程度になるものが多く、電源サイトを利用する際、上限に注意する必要があります。
また2,3人用の小さなテントではとても重宝しますが、正直ファミリーサイズのテントだと、火力不足が否めません。ご自身のテントのサイズに合わせてお選びください。
こたつ
大きなこたつは無理ですが、小さなこたつであれば、消費電力も300W程度です。少し大きめのポータブル電源でも数時間、使用することはできます。キャンプにこたつなんて贅沢で良いですよね。
まとめ
冬のキャンプは、対策をしっかり行わないと事故につながる危険があります。その為、不安に感じてキャンプを行えない方も多いと思います。しかし、しっかり対策さえ行えば、とても楽しいキャンプができるシーズンです。
わが家では、電気毛布と石油ストーブを利用しています。他には服装に気を付けていたり、オートキャンプ場であれば、家の布団を持ち込みます。高価な寝袋は使用していません。子供の服もユニクロや西松屋で購入したものを着せています。アウトドア専門店の高価な服は、着せていません。それでも十分に楽しむことができます。
空気が澄んでいて、星空がきれいな冬のキャンプ。是非一度味わってみてください。ここまで読んでいただきありがとうございました。
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