火消し壺とは?
蓋の付いた容器で使った炭を密閉します。酸素を遮断して完全に消化するというシンプルなツボ。
炭を放置することなく、マナーを守ったアウトドアを楽しむための必需品です。
何故火消し壺が必要?

デイキャンプでBBQ!
とても楽しい時間ですよね。
有料サイトであれば、炭捨て場がありますが、BBQができる公園等には炭捨て場はありません。
「来る前よりも美しく」がキャンプのマナーですよね。しかし、手ぶらでは燃え盛る炭をもちかえることはできません。
よく勘違いされている方がいますが、炭は自然には戻りません。しっかりと回収して、処分する必要があります。
そんなシーンで楽しいBBQを支えてくれるのが、火消し壺です。
兵庫県の無料でバーベキューができる公園はこちら。
火消し壺を使うメリット
その① 火消し壺で火を起こす

実は火消し壺には、火を消すだけではなく、火起こしが可能なものがあります。
火起こし兼用の火消し壺を使えば、火起こしから消火まで、簡単に行うことができます。
BBQで大変な火起こし。苦手な方も多いと思いますが、このギアあがれば、とても簡単。
余計な荷物も減りますし、お勧めです。
その② 安全に火を消せる
火消し壺を使う最大のメリットは、安全に火を消せること。
BBQや焚き火などを楽しんだ後は、炭を確実に処理するのがアウトドアのマナーです。
なぜなら、火が付いたまま置いておけば、火事になる可能性もあれば、人が怪我する可能性もあります。風が強ければ、他人にも迷惑が掛かりますよね。
また焚火台の下はかなりの高温になります。土に住む生物や、表面の植物への影響はどうでしょうか?
火が付いた炭は、ほっておけばそのうち消えます。しかし、燃え尽き、冷めるまでにとても時間がかかります。
その点、火消し壺があれば、熱い炭を入れて蓋を閉めるだけで簡単に消火できます。
特にデイキャンプでは、片付けの時間が短縮され、とても有益です。
その③ 炭の処理が簡単

先ほどもお伝えしましたが、炭は自然には戻りません。
その為、確実に持ち帰る必要があります。
火が消えた炭をゴミ袋に入れて持ち帰るには、火が消えた後、確実に温度がさがってからでないと、ゴミ袋が破れてしまいます。
かといって温度を下げるために、水をかけると、灰がまいあがりますし、焚火台の片付けも大変です。
そこで、火消し壺を使用することで、熱いままの炭をすぐに処理することができます。
炭が覚めるまで待つ必要はありませんし、灰が舞い上がることもありません。
焚火台が濡れることもないので、片付けも楽ちんですね。
しかも、この消火した炭は再利用することができるんですっ!
一度使った炭は消し炭と呼ばれ、火が付きやすい状態です。次回のBBQ時の着火が楽になりますよ。
必要なければ、完全に冷めた後、処分することも可能ですね。
火消し壺の選び方
大きさ
火消し壺は、色々なサイズがあります。大きいものから小さいものまで。
BBQやキャンプをする際の人数により、使用する炭の量もかわりますよね。
大きいものは炭がたくさん入ります。家族やグループなど大人数でのBBQに向いています。
大人数でのキャンプが多い方は大きめの火消し壺をお勧めします。
逆に小さいものはソロや少人数でのキャンプ向きです。コンパクトで持ち運びしやすいのが利点です。バイクでソロキャンプ、登山でのキャンプなど、荷物を少なくしたいときにおすすめ。
大は小を兼ねますが、逆は困りますね。炭が入りきらず、処分に困ることのないように、しっかりとサイズを選んでください。
素材
金属製
金属製の物は、割れることがなく、とても丈夫です。アルミやスチールは金属製ですが軽いですね。
ステンレスはさびにくいので手入れが簡単です。
しかし、金属製の火消し壺の最大のデメリットは熱くなること。
熱伝導率が高いため、炭を入れると本体がとても熱くなります。そのまま持つと大やけどしてしまいますので、手袋をするか、カバーのついたものを選ぶようにしてください。
陶器
陶器はとても割れやすいので、扱いには注意しましょう。ヒビが入るとそこから空気がはいるので、火消し壺としての機能が悪くなります。
また、重量があるためキャンプにもっていくには向いていないかもしれませんね。
ただ、見た目がおしゃれなので、キャンプサイトを作りこむ方にはお勧めです。
火消し壺の使い方
火消し壺の基本的な使い方は、熱い炭を入れて蓋をしっかり閉めます。
これだけですが、初めて使う際、気を付けてほしいことがあります。
まず、炭を入れる前に火消し壺のまわりを片付けてください。これは枯葉なども含めてです。
火の粉が飛びますし、とても熱くなるので燃え広がらないように気を付けましょう。
次に、火傷を防ぐため、軍手や革手袋を装着して少しずつ炭を移してください。
そして最後に蓋を閉めたら、完全に消火されるまで最低でも1時間は蓋を閉めておくのが安心です。
炭が入った状態の火消し壺はとても熱くなります。
人が触らないように気を付けてくださいね。
おすすめの火消し壺
火起こしもできるタイプ
グリーンライフ HOT-150
バーベキューの準備に、煙突効果で火おこしが簡単にできます。
バーベキュー使用後の後片付けの際には、上下のふたで密閉することでしっかりと消火。
消化後の使用炭は、エコで再利用が可能。
キャプテンスタッグ M-6625
火消しつぼの中に火起し器が収納できるタイプです。炭の再利用の際は、火起こし器を取り出してセットするだけ!
炭を入れる際に、本体が熱くなるため、地面から離せる台がついているのは大きなポイントですね。
アルパインデザイン 火おこし&火消し壺
下にあいた穴から空気が流れ込み、煙突効果でスムーズに着火できます。
火消のみのタイプ
ロゴス ポータブル火消し壺
数少ない黒い火消し壺。おしゃれでかっこいいですね。蓋はネジ式になっておりしっかり密閉できます。車での運搬時にもし倒れても、炭がこぼれる心配はありません。
SUKU 火消し壺 ステンレス ひけしつぼ SUS 収納ケース付き
ステンレス製なので丈夫で錆びにくいので手入れも簡単。
蓋にロックがついているので、水を使わずしっかり密閉し消化することができます。
2か所にロックがついており、密閉状態をしっかりキープし、自然消火まで安心
収納袋も付属しているので、運搬時に車が汚れる心配もありません。
バンドック チャコール 缶 BD-440
値段がやすいので、最初の火消し壺にいかがでしょうか。とりあえず試してみる価値あり!
【キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) バーベキュー BBQ用 火消しツボ 和膳亭MK-1474】
和の風合いで癒される『和膳亭』シリーズ。水かけ不要で、自然消化できます。
使い終わった炭も、火がついたまま入れられます。
火消し壺収納バッグ
アソビト ファイヤーツールバッグ AB-045
火消し壺をかっこよく収納!
見た目を損なわない、おしゃれバッグです。
まとめ
キャンプやBBQなどで、とても活躍する火消し壺。
火おこしができるもの、火消のみのもの。素材や大きさなど様々なものがあります。
選ぶポイントとしては「サイズ」「持ち運び」「収納性」を重視してみてください。
サイズが合わなければ、使い勝手は悪くなります。
持ち運び時の取っ手の有無、車で移動するのか歩いて移動するのか。
家での収納をどうするかなど、悩むポイントは色々ありますね。
火の後始末は、キャンプをする人の最低限のマナーです。しっかりとマナーを守って楽しみましょう。