赤ちゃんが生まれて5~6か月ほどたつと離乳食が始まります。少しずつ卒乳に向けて、食べるものが変わっていきます。
ではどれくらいの時期から、どれくらいの量をあげていけばいいのでしょうか?
0~3か月 :液体(母乳や人工ミルクなど)
5~6か月 :ドロドロな離乳食(離乳初期)
7~8か月 :舌で押しつぶせる硬さの離乳食(離乳中期)
9~11か月 :歯茎でつぶせる硬さの離乳食(離乳後期)
1~3歳 :歯でかみつぶせる硬さの食事(離乳完了)
離乳食の開始時期
離乳食は月齢5か月くらいから開始するのが良いと言われています。この時期には、乳児の反射行動である「舌の突出」がなくなってくる時期でもあります。
そのため、スプーンなどでお口に食事を運んだ時に、舌でスプーンを押し返すことが少なくなってきます。また、このころには手の運動が発達し、目で見たものを口にいれるようになってきます。
食事の時に一緒に食卓に座っていると、周りの家族を見ながら、モグモグと口を動かし始めるのもこの時期ですね。お口でものを食べる準備が整ってくる時期となっています。
離乳食の形態と運動機能
生後5か月~6か月
親や兄弟の食事をみながら、一緒に口をモグモグ動かします。食事に興味を持ち始め、じーっと見つめてきます。
この時期に舌の突出がなくなるので、スプーンから、食べ物を口に取り込むことができます。またドロドロとしたおかゆ状のものを飲み込めるようになってきます。
生後7か月~8か月
唇の動きと舌の動きが少しずつ別々になってきます。今までは母乳を飲むための動きでしたが、この時期からは少しずつ、ものを食べられるように動きが変わってきます。
そのため、お豆腐などの、やわらかい食べ物を舌で押しつぶせるようになってきます。
生後9か月~11か月
お口をモグモグさせることで、顎を動かし、歯茎でものを押しつぶすようになってきます。舌や、顎を動かすことで、食べ物を移動させ、歯茎で押しつぶせるようになってくるんですね。
少しずつご飯の硬さがおかゆから軟飯に代わってくる時期です。
この時期から、上下の前歯が生え、食事をかみ切ることができるようになってきます。
1歳から3歳
1歳半くらいから奥歯が生え始めるので、今まで歯茎で食べていたものを、歯ですりつぶすことができるようになってきます。
そして3歳ごろには、すべての乳歯が生え揃うので、大人と変わらない食べ方ができるようになってきます。
離乳食の量
生後5か月~6か月
なめらかにすりつぶした状態のおかゆから始めます。
1日1回、1さじずつ始め、様子を見ていきます。少しずつすりつぶした野菜などを試します。
慣れてきたら、白身魚やお豆腐などを追加していきましょう。
生後7か月~8か月
穀類、野菜・果物、タンパク質の3つの種類から1つずつ選び、食べさせていきます。
穀類 | かゆ | 50~80g |
野菜・果物 | 20~30g | |
タンパク質 | 魚 | 10~15g |
肉 | 10~15g | |
豆腐 | 30~40g | |
卵 | 卵黄1or全卵1/3 | |
乳製品 | 50~70g |
生後9か月~11か月
穀類 | かゆ | 90g |
軟飯 | 80g | |
野菜・果物 | 30~40g | |
タンパク質 | 魚 | 15g |
肉 | 15g | |
豆腐 | 45g | |
卵 | 全卵1/2 | |
乳製品 | 80g |
1歳から1歳半
穀類 | かゆ | 90g |
軟飯 | 80g | |
野菜・果物 | 40~50g | |
タンパク質 | 魚 | 15~20g |
肉 | 15~20g | |
豆腐 | 50~55g | |
卵 | 全卵1/2~2/3 | |
乳製品 | 100g |
まとめ
離乳食は、卒乳にむけての第一歩です。少しずつ食べる量が増え、母乳やミルクが減っていきます。食事を食べるようになるにつれて、しっかり夜も寝てくれるようになってきますが、少し寂しい気持ちになる時期でもありますよね。
短い期間で、食べ方が変わり、一気に大人と同じような食べ方を学んでいきます。離乳食の時期は、赤ちゃんにとっても大切な時期です。
机の上はぐちゃぐちゃ。口の周りもぐちゃぐちゃになり、食べ物をひっくり返されたり、大変な時期です。
毎食作るのは大変。小分けにして冷凍したり、キューピーや和光堂からでているベビーフードなども使いながら、楽しんで離乳食の時期を乗り切ってください。